微生物用語集
ミクロ世界の探求に必要な基本用語、生物分類、顕微鏡技術を網羅。検索ボックスからリアルタイムでキーワードをフィルタリングできます。
緩歩動物(クマムシ)
極限環境耐性を持ち、クリプトビオシスと呼ばれる休眠状態に入ることができる微小生物。8本の短い脚でのんびりと歩く姿から「緩歩(かんぽ)動物」とも呼ばれる。
クリプトビオシス
水分が完全に失われた際などに、代謝をほぼゼロにして極低温や高放射線、真空状態でも生き延びる現象。「乾眠(かんみん)」などが代表例。
原生生物
真核生物のうち、植物、動物、真菌のいずれにも分類されない、多くは単細胞の微小生物の総称。アメーバやゾウリムシ、ミドリムシなどが含まれる。
繊毛虫
体表に無数の微細な毛(繊毛)を持ち、これらを波打たせることで水中を泳ぎ回り、餌を捕らえて口部に運ぶ単細胞生物(例:ゾウリムシ、ラッパムシ)。
珪藻
ガラス質(二酸化ケイ素)の美しい殻を持つ単細胞藻類。世界中の海洋や淡水に生息し、光合成によって地球全体の酸素の約20%を生成するとされる。
藍藻(シアノバクテリア)
光合成を行う酸素発生型の原核生物(細菌の一種)。地球初期に大気中の酸素を生み出し、植物の葉緑体の起源になったと考えられている。
暗視野照明
直接光を遮り、対物レンズに斜めからの散乱光だけを取り込むことで、暗い背景に微生物が白く光り輝いて浮き出るように観察する手法。無染色でも透明な微生物の輪郭が鮮明に見える。
偏光観察
偏光フィルターを利用して、光の屈折率の違い(複屈折性)がある結晶や繊維、微生物の殻などを鮮やかなカラーコントラストで観察する手法。※市販の偏光板(参考価格:1,000円程度)を光源と対物レンズの間に挟むだけでDIY可能。
懸濁液
微細な固体粒子や微生物が液体中に均一に分散し、沈殿せずに漂っている状態。微生物観察用のプレパラートを作成する際に、ピペットで吸い上げるサンプルの状態。
鞭毛虫
移動や感覚のために一本または複数本の長い毛(鞭毛)を鞭のように前後に振って泳ぐ単細胞生物。代表例はミドリムシ(ユーグレナ)やウチワヒゲムシ。
変形菌(粘菌)
単細胞のアメーバ運動を行いながら成長し、巨大な多核の変形体(プラズモジウム)を形成する独特な生活史を持つ生物。餌を求めて迷路の最短ルートを解く知性のような振る舞いで知られる。
カバーグラス
スライドガラスの上に置いた培養液の滴を薄く均一に広げ、対物レンズへの接触を防ぐためにかぶせる極薄のガラス板(通常0.12〜0.17mm厚)。